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適用事例

実際にPASSCELLを使ったシステムの構築例をご紹介します。


1) 部品表(BOM、Bill Of Materials)展開処理


概要:

受注生産型の製造業では、製品を構成する部品点数の多さ、さらに条件によってそれらの部品群から適切なものを選択し組み合わせるべきかという問題をどのように管理するかが重要となります。

この部品表管理をPASSCELLを用いてシステム構築することによって、

  • システム更新費用と時間の低減
  • 柔軟な情報管理
  • 数値や手続きの再利用
  • ノウハウの可視化

などの強みを持つことができた。


詳細:

企業プロフィール:

    小松ウオール工業株式会社 (石川県小松市)
    間仕切り製造メーカー
  設計部

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課題:

同社は受注生産型の製造業であるため、顧客の要望する間仕切りの図面から実際に製品を構成する部品を選択あるいは設計する作業が欠かせない。
またその多くの部品は、要求仕様や隣接する部品との組み合わせ条件などから寸法や加工内容が変わるため、1つずつ計算や判断を行う必要があった。

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このような構成部品の選択と寸法・加工内容の判断処理は「部品展開処理」と呼ばれ、そのノウハウの運用が同社のキープロセスである。
同社はこれまで、この処理を汎用機上にCOBOLで実装したシステムを運用してきた。


しかし、上記の「部品展開処理」のルールは頻繁に変更する必要があった。
これは、製品の改良や部材の供給停止、新製品の導入などによって利用できる部材が変更になったり加工方法や加工寸法が変化するためである。

このような場合、同社の情報システム子会社に上記COBOLプログラムを修正させていたが、複雑なルールの組み合わせである部品展開処理を修正する作業には非常に時間がかかり、また毎回の修正のためその運用コストも無視できなかった。

このため現場では、システムが修正されるまでの期間、手作業でシステムの出力結果を修正することによって対応していたが、手作業であるため当然ミスも多く発生し、業務効率を低下させる原因となっていた。


PASSCELLの適用:

上記の問題を解決するため、PASSCELLをこの部品展開処理に適用した。


具体的には、従来汎用機で処理していた

受付処理 → 仕様入力 → 部品展開処理 → 製造管理処理 → …

という工程のうち、仕様入力 → 部品展開処理の部分だけを別サーバ上で稼動するPASSCELLに渡し、展開後の部品リストやそれらの寸法・加工内容を再び汎用機に戻すようにシステムを構築した。

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PASSCELLでは、仕様の変更が頻繁な部品展開処理を担当し、それ以外の処理は従来の基幹システムをそのまま利用している。
する。

汎用機とPASSCELL、あるいはPASSCELLから汎用機/CADシステム/NCシステム間のデータの受渡しは全てXML形式のファイルで行っています。
汎用機からPASSCELLへは、汎用機の固定長ファイルをXMLファイルへ変換するプログラムを介して定期的にデータを渡しています。
一方、PASSCELLから汎用機/CADシステム/NCシステムは、PASSCELLが出力したXMLファイルからそれぞれの後続システムに併せたファイル形式に変換するプログラムを介して渡しています。


PASSCELL利用上のポイント:

1) 頻繁に変更になる部分だけをPASSCELLシステム上に移行

基幹システム全体をPASSCELLシステム上へ再構築するのではなく、PASSCELLの強みが生かせる「頻繁に更新が必要となる処理」である部品展開処理だけを移行し、システム構築費用を押さえつつ効率的な業務改善を実現しました。


2) 部品やモジュールを1つのノードとして見なし、子ノード連結を部品展開として利用する

同社でのPASSCELL適用では、ノードを展開対象となる製品モジュールや展開後の部品として定義しています。

つまり、条件の入力作業は、展開対象となるモジュールを表すノードに条件となる寸法や仕様を変数値として与えることによって表現します。このノードには、スクリプトで条件に応じた子部品を表すノードを辞書から取り出し、子ノードとして接続するように記述します。

辞書から取り出し接続された子部品ノードでは、親ノードからの変数値を利用して自分自身の寸法や数量・仕様を判断するようにスクリプトを記述します。必要があれば、さらに子部品を取り出して自分自身を展開させます。

このような処理によって、最終的な部品まで展開させ、得られた部品を条件によって抽出し、XMLファイルで出力させます。

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3) 製品技術者が、ノード定義を記述、修正

同社では、PASSCELLのノード定義をコンピュータ技術者ではなく、製品設計の技術者が行うことにした。

これは、最も製品の仕組みや成り立ちを知っているのが製品設計技術者であり、かつPASSCELLのスクリプトがコンピュータの知識が無くても記述できるほど容易であるためであった。

スクリプトの文法自体は通常の四則演算および代入、条件分岐、加えて専用の数個の関数であるため、1日で習得が可能であった。

従来、システム部門に提出していた仕様書を記述する時間で動作するシステムを構築できることになり、プログラマーにシステム記述を依頼する必要がなくなった。


4) 既存システムとの接続はXMLファイルと、フォーマット変換プログラムで接続

既存システムとのデータ交換は、XMLファイルで行われる。

PASSCELLと外部システムは、このXMLファイルをフォーマット変換することで接続されるため、

取り扱う情報が増減しても、フォーマット変換プログラムの修正の工数だけで対応することができる。


5) その場限りのデータ形式も、最低限のルールで管理可能に

辞書として登録しているノードの中に、該当するものが無い特殊な部品であっても、直接CADファイルをリンクファイルとしてノードに持たせ、特殊な部品の情報を管理することが可能である。


解決・成果・効果:


* システム更新費用と時間の低減

PASSCELLの導入によって、最も効果的であったのはシステム修正の時間とコストが低減されたことである。

これまでは、製品の設計部より部品展開処理ルール修正の仕様書が提出され、それを受けてシステム部門がプログラムを修正するという手順になっていました。しかし、この修正作業には1) システム部門との修正内容の打合せや仕様伝達などの時間がかかり、2) 実際の修正作業自体もプログラミングの知識を持つものでも時間がかかるものでした。3) さらには、修正後にも動作検証作業やインストール作業などに、時間を要していました。
PASSCELLではプログラミングの知識無しに、容易に処理ルールを変更したり新たなルールを追加することができるため、設計部の部員が自分達でシステムを修正することが可能となりました。

このため、システム部門が仕様書を理解しプログラミングする時間とコストは不要となる一方、設計部門でもこれまで要求仕様書を記述していた作業以上の追加作業・コストは発生しない。
最終的に、システムの維持・拡張コストを大幅に低減できた一方で、システムを常に最新の状態に維持することが容易になったため、手作業によって発生していたミスを減らすことが可能となった。

参考資料:

    NUA発表論文(PowerPointファイル) 準備中


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